建物耐震の変化
2016.10.31

先週「ジャパンホームショー」へ
ここは建築業界向けのアイテムや情報が集まる場所

そこで目にしたのが「制震」。毎年、耐震に関係するブースはいろいろ出展しておりますが今年は特に「制震」という言葉を多く目にしたように思います。
seishin
剛から柔へ変化しつつあるようです。
地震は一回限りでないため、剛でカチカチにしても繰り返す地震でダメージを受け、本来の強度を失っていく。制震という考えは繰り返す地震の揺れを吸収、打ち消し合うことで建物の損傷を抑える。

車のサスペンションのようなダンパーを建物に入れて実験している映像を観ましたが見事に揺れを吸収しているようでした。

スカイツリーも五重塔の心柱を使った制震という考え方を最新技術で実現しているようです。地震が発生すると地震エネルギーを中心にある心柱が揺れながら地震の揺れを打ち消し合うように造られているようです。

デザインリフォームやリノベーションとはいえ、そもそも建物の本来的機能は「生命を守ること」にあると考えます。木造リノベーションの際には制震装置をスタンダードでご提案できるよう様々な制震工法や制震装置、アイテムを吟味しようと思います。