ハンサムモダンな家

所在地
岐阜県
築年数
築29年
家族構成
ご夫婦とお子さん3人
施工概要
リノベーション

BEFORE

リノベーションのきっかけ

中古住宅を購入されたTさま。5人家族が楽しく快適に暮らせる空間にリノベさ再編成。購入された中古住宅はバブル期に建築されたもので空間のあちこちに贅沢の象徴となる余分な造形が施されていました。それらを取っ払いスッキリとさせながら「素材+ディテール」にこだわったカタチへ。とても落ち着きのある空間へと生まれ変わりました。

元々リビングはDKから段差のある空間でリビングとDKは間仕切り開閉扉で仕切られるような空間でした。段差を無くしフラットにせずにあえてその段差を活かし、従来よりも踏面を広めに階段をベンチとしても使えるようにしました。その段差に腰掛け横を向くと重畳感のあるバイオエタノール暖炉が鎮座。階段に膝掛け椅子、ゆらぐ炎を鑑賞しながらの一杯・・・想像してみてください。

とてもスマートでインテリア性が高いバイオエタノール暖炉「ecosmaetfire」黒い煙突のように見えるのは鉄骨の柱。あえて煙突のように見せるためアイアン塗装で仕上げ。初めて見る人は暖炉の煙突だと騙されます(笑)。
窓際にはご主人お気に入りのLC4(シューズロング)、革のカラーを空間に合わせるため悩まれた一品。床はアカシアのフローリング(無垢)、そこにブラックレザーのLC4がとても締まりのある空間をつくってくれています。

DKからリビングまで天井には「レールダウンライト」を採用。それを普通に取り付けず埋め込み型に。天井ラインとレールダウンライトを合わせスッキリと。埋め込みの箱はスチールではコスト高になるため合板+アイアン塗装。見事にマットな金属感を出してくれました。レールにこだわったのはダイニングテーブルの位置変更した際や気分に合わせた照明が移動できるように。

ディテールにこだわった隠しコンセント

ダイニングのフロアコンセントは既製品を使わず、ディテールにこだわりフローリングの一部をフタとしコンセントを埋め込んだ仕様に。指を引っ掛けるための半円は周りの節に溶け込み、パッと見た感じではほとんど存在はわかりません。

アイランド型のキッチン。メーカー純正の水栓からGROHEのスタイリッシュで機能的なシャワー水栓に変更。コンロ前のオイルガードもスタイリッシュな社外品に交換。システムキッチンもちょっとしたことでもカスタマイズするとオリジナリティが出ます。キッチン背面には機能性タイル(エコカラット)をチョイス。間接照明の陰影がとても美しく家族やゲストをもてなしてくれます。

キッチン床はイタリアの長方形タイルをセレクト。タイルの色、表情、素材感と納得のいくまでカタログとサンプルを睨めっこし選んだ品。笑い話でサンプルだけで一壁貼れますね〜というくらいのサンプル量でした(笑)このタイルはウッド調×セメント調というハイブリットな雰囲気を醸し出してくれる素材です。キッチンの革っぽい面材、暖炉、そして無垢フローリングと。とてもバランスのとれた空間に仕上がりました。

キッチン横パントリーはクローズ型とオープン型。ダイニングからの目線上はフロスト調の4枚引きのフルハイト扉を設け、見た目を美しく。反対側はオープン棚で使い勝手重視収納。下段の一部はルンバの格納&充電スペースになっています。

ダイニングの一角、暖炉のライン上にあるカウンターには「耳が喜ぶサウンド」を奏でるアイテムがあります。ご主人の趣味であるオーディオ機器群。これらの配線が極力見えないよう壁面に隠蔽。音源を奏でるスピーカーは天吊型。工事中に位置決めをし天井裏に配線し隠蔽。休日に大好きな音楽を聴いたり、ゲストを招いた際のバックミュージックとして、最幸のアイテムですね。ちなみにこちらの変わった形のスピーカーは6面の正方形と8面の正三角形を合わせて14の面でできた立方8面体の無指向性スピーカー。声や楽器の音をより自然な響きとして再現することができるようです。

インダストリアルモダンなエントランス

元々、吹き向けのある玄関ホールでしたが「吹き向け」の照明をどうするかで悩み、たどり着いた答えが「吹き抜けを埋めてしまう」ただ吹き抜けを床にすると窓からの自然光を失い、暗い玄関になってしまう。そこでグレーチングを採用。住宅でよく使われているFRP製ではなく、あえて金属感を出すためにスチール製に。床のイタリア製モルタル調大判タイル(600角)とのバランスがインダストリアルモダンな雰囲気に。昼間はグレーチングからの光が届く明るい玄関、夜は照明の明かりがグレーチングを通り、幻想的なエントランスに。

玄関と隣接する階段下の壁面にドアを新設し、ダイレクトにLDKへとつながる「家族専用玄関」を階段下に造りました。この家族専用玄関を設けることで常にメーン玄関は靴が無いスッキチした状態です。普段使いの靴が収納できるスペースも階段下に確保。また間柱との間にニッチを設け、小物や鍵置き場に。そもそも階段下で窓のない壁面には消臭の期待を込めて機能性タイル(エコカラット)を貼っています。

廻り階段部分にスチールのタラップを設け、グレーチングフロアに。階段手すりは木製手摺エオ撤去し、フラットバーにこうかん。階段は既存を利用しながらひな段に形状変更。スッキリとした見せる階段に。

ホテルライクなサニタリー&トイレ空間

インダストリアルモダンなエントランスホールから繋がるサニタリー。ホテルのようなラグジュアリー感のある洗面。ミラー一体のLED照明は鏡に手をかざすだけでON・OFFの切り替えができる優れもの。

窓をあえて埋めて間接照明で灯りを楽しむ落ち着きのある空間に。壁面は陰影の出る機能性タイルをセレクト。手洗いカウンターは漆黒の壁面仕上げ。

プライベートトイレはホワイトを基調とし明るくシンプルに仕上げました。こちらの壁面にもエコカラットを貼り、ペーパーホルダーはスマホがおけるくらいのスペースがあるものをチョイスしました。

洗面化粧台もプライベート用は実用性重視なアイテムをセレクト。スイッチ横のタオルバーはメガネが置けるので洗面時のグッドアイテムです。

スタイリッシュで機能的なファサード

外観はガルバリウム鋼板、アルミルーバーなどメタル素材を使うことでアーバンスタイルな雰囲気になりました。

門扉は防犯を重視し高さ1.6M。扉はマジックミラーとなっており。外からは鏡のように見え、中からは透過して見えます。また鍵は玄関ドアと連動。門扉と鍵を別々に持つ必要がありません。さらにカードキーなので触れるだけで施錠&解錠できます。