手入れがされていない竹藪を伐採すると中から土蔵が出現!
長い間、放置されていた様子。
外壁の漆喰は落ち、あちらこちら雨によって土壁が損傷しています。
皆さんは土蔵の中に入った経験がありますか?
そもそも土蔵とは米などの食料倉庫であったり、着物や掛け軸、または
冠婚葬祭用の食器類など大切な食料や家財を保管する建物でした。
ですからこの蔵は火事で簡単に燃えたり、盗難にあってはいけない為に
耐火性や盗難を考え、先人たちはこのような建物を造ったんですね。
土蔵というくらい、土で出来ている蔵ですから壁、屋根は土で覆われています。
(屋根瓦は土の上に乗っています)
その土壁が熱を遮断してくれるため、真夏でもとても涼しい。
また湿度も一定なので、味噌や米の保管にも適していたのでしょう。
土蔵によく見る壁です。これは「なまこ壁」といい、平瓦を壁に貼り
漆喰をかまぼこ型のつなぎにしています。このつなぎのかまぼこ型の漆喰
形状がナマコに似ていることから「なまこ壁」と言われているようです。
詳しくは▶こちら
この壁も雨により土壁が壊れないようにするための工夫でしょう。
瓦を貼ることで雨で土が流れない。
なまこの目地の断面は丸く、斜めに目地があることで水もたまらない。
それが結果としてこの壁の独特の美しさを出しています。
まさに機能美ですね。
とてもいいものですが現代でイチから土蔵を造る人などいないでしょう。
また既にあったとしても写真のように放置され、劣化損傷が激しい・・・
それを活かすような思考にならないのが現実的だと思います。
しかし少しでも興味があり、どんな活かし方ができるのか?
と考えることができる方は解体しないでください。
「土蔵のある暮らし」
「土蔵リノベーション」
をご提案いたします。過去に土蔵にプライベート空間やLDKを創ったことが
ありますが、お客様にもとても快適だと大変喜んでいただきました。
土蔵のある方、
ぜひ「土蔵Life」を楽しんでみませんか♪