連続のある家
2024.1.26

FACADE

名古屋市内中心部に佇むM様邸。鉄骨3階建てのファサードは立地的な事もあり「都会の要塞」をテーマに。要塞のニオイがするような素材、造形をデザインとし「見た目と機能」を考慮した空間に仕上げました。

ファサードのインパクトとして1階から3階まで有孔ブロックを連続で積み重ねることで要塞のにおい「重厚感」を演出。門はコンクリート打ちっ放しとし、鉄格子を思わせるようなパイプシャッターゲートがいい雰囲気を与えてくれます。

シャッターは2連。手前にあるステンレスパイプのシャッターゲートを開け、次に建物に面している木目調のオーバースライダーを開けガレージに。当然の如くガレージ内から宅内へイン。


家族とゲストを迎える門扉は幾何学模様的且つヘリンボーンのような独特なデザインを採用。解錠は電子錠式(オートロック)

建物の顔でもある「有孔ブロック郡」重量感を醸し出してくれる素材のひとつ。夜間は照明により一層雰囲気が増します。

ファサードの裏面は1階はポーチ、2階3階はバルコニー。床をグレーチング敷とした事でポーチへの採光にも一役買っている。



ENTRANCE

玄関に入るとまず初めに稲妻階段が目に飛び込んできます。
またエントランス奥まで連続する土間は荷物専用EV(エレベーター)ホールへの通路となっており、ガレージから玄関ホールへアクセスし重い荷物はそのままEVで上階へ。

ホワイトを基調とし木・鉄・モルタル(タイル)のコントラストを考慮した空間に。

お買い物、キャリーケース、ゴミ出し等はエレベーターが運んでくれます。

美しいディテール、ラインにこだわったモダンな稲妻階段は3階まで連続しています。LED照明を組み込んだオリジナル手すりにより、夜間はしっかりと足元をサポートしてくれます。

階段ホールは吹き抜けになっており天井に照明器具を取り付けた場合、万が一のメンテナンスやお掃除などが大変。見た目だけでないライティングデザインを常に心掛けご提案させていただいています。連続している手すりの灯りはひときわ美しいです。

LUXURY LIVING&DK

2階にある約27帖のLDK。中央には皮の色目にこだわったCassinaオーダーソファが鎮座。ソファ正面にある5.4mの壁面にはメタル調の壁面収納を設け、バイオエタノール暖炉をビルトイン。

空間の広がり、連続性を見せるために間仕切り+出入りをガラスにした事により階段ホールまでがひとつの空間のように。

ステンレスのアイランドキッチンに横並びスタイルでダイニング。キッチン背面は隠す家電収納+パントリー。隣は魅せるグラス収納+ワインセラーのコンビネーション。

シャープなエッジのCassinaダイニングテーブルの頭上には煌めきを楽しむシャンデリア。この空間でのワイン消費は早まりそうです。



煙突不要のバイオエタノール暖炉。炎を愉しむ時間と空間です。

WABI・SABI

和室もこだわりの一部屋。中央のテーブルは欅(けやき)無垢板。ご主人と一緒に製材所に出向きセレクトした一品。脚も同材で制作してもらい杢目により一体感を。
また掘りごたつもご要望のひとつ。こたつの暖は床暖を採用。足元も常にスッキリ、お掃除も容易にできます。

LAVATORY & SANITARY

家族とゲストのためのモダンなトイレ空間。便器が浮いているタイプ(収納付き)を採用。見た目のインパクトとお手入れしやすいのが特徴。

こちらは家族専用のトイレ。ご提案時に「お〜!」と笑いが出たアクセントクロスでしたが、出来上がったら大好評のお手洗い空間に。

ホールにある洗面スペース。装飾ロートアイアンをパーティションとし圧迫感を払拭。ドライヤー、コスメ類は壁面収納とし見た目スッキリ。ボックス扉がミラーになっていることで合わせ鏡としての機能も。

壁面は機能性タイル(エコカラット)貼り。ツインタイプの手洗器にはモルタル調のカウンターをセレクト。

MASTER BEDROOM

エレガントでエキゾチックな雰囲気を醸し出してくれるダマスク柄でまとめた主寝室。ベッドヘッドの間接照明スペースにはスマホやメガネ置きとしてもご利用いただけます。


日中でもお休みになることがあるため、ベルベット調の遮光1級カーテンをセレクト。小物アイテムとなるタッセルですが、装飾タッセルを採用し色調を統一させることでより重厚な空間になります。

3階ファサード背面には約8帖のバルコニー(軒有り)があり、浴室からダイレクトにバルコニーに出てビールを一杯。そんな楽しみ方もできるバルコニーの目隠しにもなっています。上質な時間を過ごす空間にM様にも大変喜んでいただいております。