お片づけサポートに伺うと、モノの取捨選択をサクサク進められる方でも、あるところで手が止まることがあります。
先日のお客様も、普段使っていないものはどんどん手放す判断をされていたのですが…。
とあるシールや小さなノベルティのところで、
「これは置いておきます」
と手が止まりました。
私から見ると特別貴重なものには見えなくても、ご本人にとっては思い入れのあるもの。
こうした「思い入れのあるもの」は、他の人が必要かどうかを判断することはできません。自分にとって残したいものなのか、自分自身で決めるしかありません。
そこで今回は、「思い出」という箱をひとつ作り、普段使わないけれどお客様が残しておきたいものをまとめることにしました。

実は、私の家にも「思い出BOX」があります。
子どもたちが小さい頃のものや手紙、自分や夫の思い出などをまとめています。
娘が保育園時代に使っていた通園バッグもその一つ。
今は使うことはありませんが、このバッグを見ると、アンパンマンが大好きだった当時の娘の姿や、私の母がミシンで作ってくれたこと、そしてこのバッグと共に幼い娘ががんばって通園していたことを思い出します。
そこにまつわる思い出がまだ色褪せないから、私は残しています。
思い出のものは、無理に手放す必要はありません。
ただ、「思い出だから」と何でも残していると、少しずつ量が増えていくので、思い出BOXは定期的に見返すのがおすすめです。
箱からあふれてきたら、見直しのタイミング。
「今も残しておきたい?」
「これはもう手放しても大丈夫?」
「一番残したいものはどれ?」
そんなふうに、一つずつ確認する機会を持つようにしたいものです。
大切なものを無理に減らすのではなく、今の自分にとって本当に残したいものを選んでいく。
みなさんの家にも、「捨てられないけれど、どこに置いたらいいかわからない」というものはありませんか?
まずは小さな箱ひとつから、思い出のものの定位置を作ってみるのもおすすめです。
こうした「残したいもの」も含めて、家族が何を大切にして暮らしているのか。
そんなところから考えると、新築やリノベーションの収納も、より自分たちの暮らしに合ったものになります。
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野田美紀(整理収納アドバイザー)
岐阜市在住。小学生と中学生、2人の娘のママ。
家事・育児に悩む中で整理収納と親・子の片づけに出会い、暮らしや家族との関わり方が大きく変化しました。
「小さなストレスを減らし、心地よく暮らせる家づくり」をテーマに活動しています。
〈所有資格〉
・整理収納アドバイザー2級認定講師
・親・子の片づけマスターインストラクター

















